脱毛と火傷の関係
なぜなら脱毛の効果そのものが、毛によるヤケドからくるものだからです。
脱毛は火傷と紙一重の職人技
「光を使った脱毛の原理」
ここで前回述べた「光を使った脱毛の原理」をもう一度思い起こしてください。
②黒い毛は光を吸収して高温となります。
③高温になった毛によって、周りの細胞が「熱変性」を起こします。
④毛根にある毛乳頭も「熱変性」を起こし毛が再生されなくなります。
この「熱変性」を分かりやすく説明すると、熱によって「生卵」が「ゆで卵」になると言うことです。生卵からひよこは生まれても、ゆで卵からは生まれません。
毛を再生する場所である「毛乳頭が熱変性」により変質してしまい(ゆで卵になり)、毛が生えなくなると言う事が脱毛の原理です。
<光による脱毛の解説図>
脱毛機 適切な出力(ジュール数)の決め方
脱毛による火傷のもっとも多い原因は出力(ジュール数)が高すぎた為に起るものです。永久脱毛しようと思うとどうしても出力を上げてしまうのです。
それでは脱毛機の出力(ジュール数)はどうやって決めるのでしょうか。
皮膚の色が重要なのは「肌のメラニン量」が重要な要素だからです。
照射された光はメレニンに吸収されて発熱します。肌にメラニンが多ければ多いほど発熱して火傷を起こしやすくなるわけです。つまり浅黒い肌ほど火傷しやすいと言う事です。
当然火傷を起こしてはならないので、最大出力(ジュール数)は火傷を起こさないギリギリの数値と言う事になります。実際にはテスト照射で撃ってみて確認するしかありません。
火傷はなく毛の周りに発赤が見られた(脱毛効果があった印)
とすれば16ジュールが最大出力の目安になります。
なぜ目安かというと肌の色はムラがあり一様では有りません(色素沈着等)。
また乾燥肌、敏感肌、アトピー肌等、他の要素もすべてくわえて総合的に判断する必要があるからです。
このテスト照射の数値と肌の他の要素の関係から実際の照射出力が決められて行きます。
脱毛 長年の経験と知恵による判断
この様々な要素を加えて総合的に判断すると言うのは、
長年の経験に裏打ちされた知識と判断力が必要となります。マニュアルでは説明できない世界です。
誤解を恐れずに言うと、実は脱毛と言うのは
火傷ギリギリの数値を目指す職人技の世界なのです。
同じ機械を使っても判断の差が結果に反映される世界です。
弱すぎれば脱毛されず、強すぎれば火傷となってしまいます。
その間にある適切な出力を経験によって導きだす必要があるのです。
もし施術する人を選択出来るのであれば、迷わずベテランに施術してもらいましょう。
脱毛は脱毛機の性能もさることながら、
施術する人の腕(経験的判断)による違いが大きな要素を含んでいる事を忘れないでください。
脱毛を受けられない場合
さてここまでくれば、日焼けして肌のメラニンを多くすることが、どんなに脱毛にデメリットになるかお分かりいただけると思います。それでも施術できる範囲なら良いのですが、施術出来なくなる場合があります。それはどんな場合でしょうか。
脱毛 日焼けによって受けられない場合
先程と同じように3箇所に14J,16J,18Jとテスト照射した所、18と16ジュールで赤く火傷したとします。そうすると16ジュール以上では撃てないと言う事になります。
問題は次の14ジュールで細い毛が「熱変性」(ゆで卵)して毛が生えなくなるかと言う事です。
前に何度も話したように細い毛はメラニンが少なく「熱変性」を起こすのに必要な熱を確保するのに、照射出力(ジュール数)をより上げなくてはならないのです。
テスト照射の結果14ジュールでは細い毛が「熱変性」が起きないと判断されれば、脱毛しても効果が無いという事になってしまいます。
14ジュールで「熱変性」が起きない(毛の周りの発赤がない)ならそれ以下では勿論脱毛出来ません。
従って日焼けが戻るまで脱毛は待つしかないと言うことになるのです。
このことから、脱毛は暑い季節より肌を露出しない寒い季節にしたほうが、より効果が期待できると言う事になります。
脱毛をするなら肌はなるべく白く保つ事を心がけましょう。
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